腕時計の思い出

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私が初めて腕時計を手にしたのは、中学一年生になる前の春休みでした。
今は亡き母方の祖父が、中学生になる記念として、買ってくれたのです。
春休みには、時々母方の田舎である、淡路島に遊びに行っていたのですが、
祖父と一緒に軽トラでドライブするのが、私にとっての楽しみでした。
その日も、いつものように、海岸沿いをドライブしていると、
急に小さな時計店の店先に、祖父が、軽トラを停めたのです。
祖父に促されて、その小さな時計店の中に入りました。
店の人に、「孫が中学生になるんや。
何かいいのあるかなぁ。
腕時計で。
」祖父が話しかけました。
しばらくすると、ビロード布で出来た小さなトレイの上に、
幾つかの時計を店の人が並べて私の目の前に出して来ました。
その中の一つが、私の目に留まりました。
文字盤の色は、薄紫色で縦型の長方形でした。
クリスタル硝子のカットが、グルリと文字盤を覆い、
腕に巻きつける部分はシルバー色の金属で出来てあり、私は一瞬で、その時計を指し、「おじいちゃん、これがいい!」と祖父に言いました。
祖父は、「そうか。
」と微笑むと、店員さんにお金を払い、一緒に店を出ました。
今から考えるとかなり高級で、大人っぽい時計でした。
母に時計を見せると、「え?こんな高い時計買って貰ったん!」とビックリしていましたが。
私には、従兄弟が、たくさんいるのですが、その中で、初めての女の子の孫でしたので、一番良く可愛がってもらたのだと思います。
女の従姉妹で時計を買って貰ったのは、後にも先にも私1人だけでした。
亡くなった祖父には、今でも感謝しています。

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このページは、tokiwaが2013年9月 3日 16:43に書いたブログ記事です。

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